以下は、チュートリアルの内容を文字起こししたものです。
ヘルプ -> チュートリアル
ステップ16:シンボルエンカウント
※注意※想定外の動作を行ってチュートリアルが進行してしまった場合、「ヘルプ」から「チュートリアル停止」を選択することで、またチュートリアルを最初からやり直すことができます。
ステップ15を完了したプロジェクトを持っていますか?
ステップ15のプロジェクトを読み込みます。
ステップ15のプロジェクトを選択。
プロジェクトはドキュメントの
Gamesフォルダにあります。
プロジェクトの読み込み完了。
それでは、チュートリアルを始めます。
このステップでは、ダンジョンに宝箱と敵グループを配置します。
戦闘は、シンボルエンカウントを採用します。
マップツリーの”岩の洞窟”をクリック。
まずは宝箱の配置を行います。
マップを一番左下にスクロールし、入口周辺を表示してください。
入口から左の空洞。
座標(3,23)を見つけてください。
(3,23)を右クリックし、
イベントの簡単作成 > 宝箱…
と選択。
中身は「TPチャージャー」にします。
アイテムをクリック。
アイテム一覧から「0006TPチャージャー」を選択。
OKをクリックして宝箱を作成。
行き止まりに宝箱を置くと、プレイヤーに無駄足を踏ませないための配慮になります。
2つ目の宝箱を設置します。
マップを右下にスクロール。
ボスのいる部屋のすぐ南です。
(36,24)を見つけてください。
(36,24)を右クリックし、
イベントの簡単作成 > 宝箱…と選択。
アイテムをチェック。
アイテムのリストから「0005エリクサー」を選択。
非売品で、ボスでも重宝します。
OKをクリックして宝箱を作成。
これで2個の宝箱を設置しました。
この洞窟の規模なら、3~5個が適当です。
そこで、もう少し宝箱を設置することにします。
宝箱を1~3個置いてください。
置くべき場所や中身は自由です。
配置したら次に進みます。
次は敵グループを配置します。
ダンジョンにいる、いわゆる雑魚敵です。
このチュートリアルでは、シンボルエンカウントを採用します。
敵グループがそれぞれ一つのイベントになり、
接触すると戦闘になるというシステムです。
さて、この「シンボルエンカウント」の対となるのが
「ランダムエンカウント」です。
先にこちらの情報を整理します。
ランダムエンカウントは「歩いていると突然戦闘開始」
というスタイルです。
ランダムエンカウントの設定方法の情報を整理します。
マップツリーの”岩の洞窟”を右クリックし
「編集…」を選択。
エンカウントというリストの
一番上の行をダブルクリック。
そのマップ(またはマップの指定した一部)で出てくる
敵グループと重み(選ばれやすさ)が設定できます。
今回は設定は行わないのでキャンセルをクリック。
敵出現歩数に注目。
これはランダムエンカウントの時、平均でどのくらいの
歩数で戦闘になるかの基準値です。
以上がランダムエンカウントの情報でした。
「敵が見えないのでいつ戦闘になるか分からない」
というスリルがあるのがランダムエンカウントの特徴です。
キャンセルをクリックして閉じてください。
それではシンボルエンカウントに話を戻します。
今回は、敵シンボルの設定位置を
宝箱の近くとします。
宝箱の近くなら、最短距離で行きたいプレイヤーは
余計な戦闘を避けられますし、
戦えば宝箱を開けられる、とプレイヤーにインセンティブを与えられます。
今回はシンプルに、敵シンボルは3つとします。
敵シンボルとなるイベントの作成に入ります。
ひとつ作成すれば、残りはコピー&ペーストで微調整すれば
複製は難しくありません。
まず、敵グループ「0001」を、
最初の宝箱の近くに配置します。
マップをスクロールして、ダンジョンの左下を表示。
(8,24)に設置します。その座標を見つけてください。
(8,24)をダブルクリック。
名前を「敵シンボル」にしてください。
画像をダブルクリック。
リストからMonsterを選択。
上段の一番左のこうもりのうち、
右向きの画像の中央を選択。
OKをクリックして画像を確定。
自律移動のタイプを「近づく」に変更。
トリガーを「イベントから接触」にします。
速度や頻度は今回は変更しません。
次は実行内容の一番上の行をダブルクリック。
タブをクリックして3ページ目に。
「戦闘の処理…」をクリック。
敵グループの「直接設定」が「0001こうもり*2」になっているのを確認。
「逃走可」をチェック。
OKをクリックして確定。
勝利時の処理を記述します。
「勝ったとき」の次の行をダブルクリック。
タブをクリックして、2ページ目に。
「SEの演奏…」をクリック。
敵シンボル消滅時の効果音を設定します。
リストをスクロールしてCollapse1を選択。
OKをクリックして効果音を確定。
次の行をダブルクリック。
「イベントの一時消去」をクリック。
「イベントの一時消去」を実行すると、
そのイベントは「ない」状態になります。
しかし、マップを切り替えると復活します。
また「一時消去」したイベントでも、
作者がプロジェクトを書き換えると復活することもあります。
次は「逃げたとき」の次の行をダブルクリック。
タブを1ページ目に。
「セルフスイッチの操作…」をクリック。
セルフスイッチが「A」、操作が「ON」であることを確認して、OKをクリック。
セルフスイッチAを条件に、
逃げた時は2ページ目に切り替わるようにします。
以上で1ページ目の設定は完了です。
「EVページ作成」をクリック。
出現条件のセルフスイッチにチェックを入れます。
Aになっているのを確認します。
画像をダブルクリック。
リストからMonsterをクリック。
こうもりの右向きの真ん中をクリック。
OKをクリックして画像を確定。
逃げた後の敵シンボルは
「数秒間動かず、その間接触しても戦闘にならない」
となるように設定します。
「すり抜け」をチェック。
トリガーを「並列処理」にします。
並列処理については後述します。
実行内容の一番上の行をダブルクリック。
タブを2ページ目に。
「移動ルートの設定…」をクリック。
対象を「このイベント」に変更。
移動コマンド「不透明度の変更」をクリック。
不透明度を「128」に変更。
OKをクリックして確定。
移動コマンド「ウェイト…」をクリック。
時間を「120」に変更。
OKをクリックして確定。
移動コマンド「不透明度の変更」をクリック。
不透明度が255になっているのを確認してOKをクリック。
リストが以下の並び順であることを確認してください。
不透明度:128
ウェイト:120フレーム
不透明度:255
問題なければOKをクリックして確定。
次の行をダブルクリック。
タブを1ページ目に。
「セルフスイッチの操作…」をクリック。
セルフスイッチが「A」になっている事を確認して
操作の「OFF」にチェック。
これで、120フレームの間半透明で停止した後、
1ページ目の、再び追いかけてくる状態に戻ります。
ここで「並列処理」について説明を行います。
通常、イベント実行中は、プレイヤーは動くことが出来ませんが、
「並列処理」にすると、プレイヤーやその他のイベントは動くことが出来ます。
並列処理は、上級者向けの機能ですので、
慣れないうちは多用しないほうが無難です。
特に「並列処理」は時間のかかる処理ですので、
並列処理を行うイベントが複数あると、
処理が重たくなってしまうので注意が必要です。
以上で敵シンボルの作成と情報の整理は完了です。
OKをクリックして確定。
それでは、この敵シンボルを複製します。
作成したシンボルを右クリックし「コピー」を選択。
2つ目のシンボルは、
左上側の階段の入口にします。
(9,16)を見つけてください。
(9,16)で右クリックし、貼り付けを選択。
(9,16)のイベントをダブルクリック。
「戦闘の処理」を右クリックし、「編集…」を選択。
敵グループを「0002スライム*2」に変更。
OKをクリックして変更を確定。
画像をダブルクリック。
左から2番目、スライムの右向きの真ん中を選択。
OKをクリックして画像を確定。
タブを2ページ目に。
画像をダブルクリック。
1ページ目と同じ画像をクリック
OKをクリックして確定。
これで変更は完了です。
OKをクリックして確定。
3つ目はボスの下の空洞の入口にします。
マップ右の真ん中あたりを表示し(32,19)を見つけてください。
(32,19)で右クリックして「貼り付け」を選択。
(32,19)のイベントをダブルクリック。
戦闘の処理を右クリックし、「編集…」を選択。
敵グループを「0005スライム*2、こうもり*2」に変更。
OKをクリックして確定。
画像をダブルクリック。
スライムの後ろ姿の真ん中を選択。
OKをクリックして確定。
タブを2ページ目に。
画像をダブルクリック。
1ページ目と同じ画像を選択。
OKをクリックして画像を確定。
OKをクリックしてイベントを確定。
以上で敵シンボルの配置は完了です。
次はデータベースをクリック。
「敵キャラ」タブをクリック
こうもりとスライムの経験値とお金が「0」のままなので、
適当な値を入力しましょう。
まずは、こうもりの経験値を「50」に変更。
こうもりの所持金は「20」に変更。
ドロップアイテムの一番上をクリック。
「アイテム」にチェックを入れ、
「0001ポーション」になっているのを確認。
出現率の分母を「2」に変更。
OKをクリックして確定。
ドロップアイテムは3種類まで設定可能です。
2行目をクリック。
「アイテム」にチェックを入れ、
「0006TPチャージ」に変更。
出現率の分母を「2」に変更。
OKをクリックして確定。
リストから「0002スライム」をクリック。
経験値を「50」に、
所持金を「40」に、それぞれ設定。
ドロップアイテムの一番上をクリック。
「アイテム」にチェックを入れ、
「0002マジックウォーター」を選択。
出現率の分母を「2」に変更。
OKをクリックして確定。
ドロップアイテムの次の行をクリック。
「アイテム」にチェックを入れ、
「0004スティミュラント」を選択。
出現率の分母を「2」に変更。
OKをクリックして確定。
これでデータベースの設定は完了です。
OKをクリックして確定。
プレイヤーの初期位置を変更します。
”普通の町”をクリック。
町の入口を左折してすぐの所に宿屋があります。
宿屋の前(10,31)を見つけてください。
(10,31)を右クリックし、
初期位置の設定 > プレイヤーと選択します。
これで準備が整いました。
プロジェクトを保存。
テストプレイを行います。
まず町でお金を拾い買い物をし、ダンジョンに入り、
敵から逃げたり戦ったりし、
ダメージ床にも気をつけてください。
テストプレイ後に簡単な情報の整理を行います。
動く敵は宝箱を調べている間も止まってくれないこと
敵シンボルはダメージ床でもダメージを受けないことなど、
ツクールMVの仕様に気づきましたか?
もう一度テストプレイを行いますか?
それではお疲れ様でした。
次のステップではボスを配置します。