作業開始前から、ほぼ全てのゲームに共通して使用したほうが良いプラグインを紹介します。
目次
ゲームパッド・キーボード対策
タッチ操作のみを使用し、キーボードやゲームパッドの使用を禁止するゲームには不要です。
そのようなゲームをツクールで制作するケースは少ないでしょうから、普通は入れたほうが良いです。
キーボード操作にはWASDという形式に慣れているプレイヤーもいるので、こちらを入れるだけで対応できます。
下記記事で、必要性も説明しています。
バックアップ(クラッシュ対策)
ツクールは制作作業中に時折クラッシュします。
この時に制作データが破損する事があります。
このプラグインを入れておくと、テストプレイ時に自動的にバックアップが作成され、被害が少なく済みます。
他にも対策を詳細記事にまとめてあります。
エラー画面表示改善(バグ・競合の手がかり)
制作中のエラー表示はシンプルで、質問するにも調査するにも詳細が必要です。
このエラーの詳細はスタックトレースを取得するのが一般的です。
アップした作品のエラー報告をプレイヤーからもらうのに、この作業を求めるのは無理があります。
このため、このプラグインを入れておくと、原因が見つけやすくなります。
MZ:エラー画面表示改善プラグイン
plugin-mz.fungamemake.com/archives/2487
MV:エラー画面表示改善プラグイン
plugin.fungamemake.com/archives/1042
プレイヤーのセーブデータのバージョン把握
一度アップした作品で後からバグが見つかり、修正した場合、各プレイヤーがどのバージョンでセーブしたのかを把握し、対応するための手法です。
プラグイン無しでも不可能ではありませんが、プラグインを使用したほうが、管理ミスが減ります。
アップ前に総チェック・ファイル名と未使用ファイル対策プラグイン
ファイル名に半角英数字が入っていると、エラーの原因になりやすいです。
ファイル名を一通りチェックしましょう。
また、デプロイメント時に「未使用ファイルを除外する」にチェックを入れてデプロイメントすると、使用しているのに削除されてしまうファイルがあります。
使用しているプラグインの中に、この機能に対応していないものがある事で起こることが多いです。
一度、未使用ファイルを除外した後のプロジェクトで再チェックをし、対策プラグインを設定することで、除外されないようにしましょう。
番外:制作を効率化するプラグイン
NRP イベントテストの機能を拡張
newrpg.seesaa.net/article/484313722.html
ツクールMV~MZにはイベントエディタ上で編集中のイベントのテストを行う機能があります。
(範囲選択>右クリック>テストで実行可能です。)ただこの機能には大きな制約があって、今ひとつ使い勝手がよくありません。
マップデータを一切読み込まずに実行するため、マップは愚か、イベントの画像なども表示されません。そのため、メッセージのタイミングなどごく限られた要素をテストすることしかできません。また、テストを行う際に、メンバーの加入やスイッチなどの状態を調整したいことがあるかと思いますが、それらを設定する仕組みがありません。
そして、マップデータを読み込まずに実行するため、その点を考慮していないプラグインは軒並みエラーになります。そこで以下のように改善することで、マップやイベントの表示・動作を確認できるようにします。
適当なマップをテスト開始時に読み込むことでエラーを回避する。
※エラー回避用のダミーなので、本当に適当で構いません。
イベントテスト時のみ実行される初期設定を可能にして、メンバーやスイッチの状態を調整可能に。
初期設定時に場所移動を指定し、マップ&イベントデータを読み込む。
※通常、場所移動でマップを移動すると、以降のイベントへの命令は無視される仕様ですが、命令を受けつけるように改善します。
ピクチャの座標をGUIで取得
下記記事はRPGツクールMZ用ですが、MVにも同様のプラグインがあります。
ピクチャの座標をGUIで取得!ピクチャのグラフィカルな位置調整プラグインの使い方
MV用:ピクチャのグラフィカルな位置調整(トリアコンタン様作) - AdjustPictureGraphical.js
plugin.fungamemake.com/archives/1040
ピクチャの表示位置をドラッグ&ドロップでGUIベースで調整できます。
イベントをテンプレート化
トリアコンタン氏作の「テンプレートイベント」「イベント動的生成」プラグインです。
マップイベントをコモンイベントのように、応用できるので、「後からまとめて宝箱の画像を入れ替える」等が一箇所の変更で済んだりします。
マスターすれば、制作が効率化するのは間違いありません。
下記はとんび氏の「テンプレートイベント」に絞った解説記事です。
テンプレートイベントプラグインを極める (zenn.dev)
下記記事は応用編ですが、基本的な機能しか使っていません。
参考にしてください。
イベントの移動先を座標で指定できるプラグインコマンドを追加
普段ランダムに移動しているイベントが、指定の場所へ移動する場面などが作りやすくなります。
fungamemake.com/archives/12791
番外2:告知用素材作成
スクリーンショット作成
MZ:画面キャプチャ管理(トリアコンタン様作) - MakeScreenCapture.js
plugin-mz.fungamemake.com/archives/988
プレー中のゲーム画面をキャプチャしてファイルに保存したり、ピクチャとして表示したりできます。 キャプチャの際に著名を自動で埋め込むことができます。 著名は文字列で指定できるほか、任意の画像も指定可能です。
MV:画面キャプチャ管理(トリアコンタン様作) - MakeScreenCapture.js
plugin.fungamemake.com/archives/1035
プレイ動画撮影
MZ:ゲーム動画作成(トリアコンタン様作) - MakeScreenMovie.js
plugin-mz.fungamemake.com/archives/1609
ゲーム画面を録画してwebm形式で保存できます。ファイル名や保存場所、音声を含めるかどうかを設定できます。
MV:ゲーム動画作成(トリアコンタン様作) - MakeScreenMovie.js
plugin.fungamemake.com/archives/1001
webmをMP4等に変換
上記プラグインで保存される動画はwebm形式です。
ツイッターにはwebmは投稿できません。
MP4に変換すれば、そのまま投稿できます。
番外3:ブラウザ向けゲーム対策
ブラウザでプレイするゲームは通信環境やサーバーの反応が良くない場合にも、画像等をロードできずにエラーになってしまう事があります。
こちらの対策として下記が有効です。
MZ:ロード失敗エラーのすり抜け(トリアコンタン様作) - ThroughFailedToLoad.js
plugin-mz.fungamemake.com/archives/2979
存在しない画像、音声素材が指定された場合に発生するエラーを無視します。音声の場合は何も再生されず、画像の場合は空の透明画像がセットされます。
MV:ロード失敗エラーのすり抜け(トリアコンタン様作) - ThroughFailedToLoad.js
plugin.fungamemake.com/archives/1174
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