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この記事ではRPGツクールMZ・MVのタイルセットの仕様の確認と、簡単な追加・編集・情報の整理の方法をご案内します。
基本的な方法は、アイコンセットと同じですが、タイルセットの仕様は少々面倒なので、注意が必要となります。
目次
タイルセットの仕様
タイルセットの仕様を確認します。
素材規格|RPGツクールMV
tkool.jp/mv/course/04.html
タイルの概要の仕様は下記です。
タイルセットには役割があり、AからEの5種類のセットで構成されています。
大きく2つに別れます。
- A:A1からA5で構成されます。オートタイル、アニメーションタイル等。
詳しくは上記の素材規格のページを確認してください。 - BからE:上層扱いとなるセット。
※セットBの一番左上のタイルは、上層に何も置かれていない状態を表すため、必ず空白にしておきます。
タイルセット全体のサイズは768 x 768 ピクセル。
中に16 x 16個のタイルが入ります。
ツールでの動作確認
実際にデフォルト画像とツール上での表示を確認してみましょう。
仕様には16 x 16のタイルと書かれていますが、画面上では8 x 32に並んでいます。
右側の8タイルは縦の16タイルの下側に回り込みます。
配布されているタイル素材には、配置を考慮していないものもあります。
(単にツクール専用ではないというものもあります)
このややこしい仕様に合わせて、複数のタイルセットを結合し、使用しやすく編集する作業を行います。
使用素材の状況確認
今回はコミュ将さんの素材を実例として取り上げます。
治安が悪い街
graphic.fungamemake.com/archives/3308
こちらから、素材をダウンロードしてください。
Zipの方がファイル名がまとめられているので今回はZipをダウンロードします。
- CMSH_Sketchy_A3.png (768 x 384) - A3に使用するタイルです。
- CMSH_Sketchy1_B_E.png (768 x 768) - BからEに使用するタイルです。
- CMSH_Sketchy2_B_E.png (480 x 480) - BからEに使用するタイルです。
- CMSH_Sketchy3_B_E.png (480 x 480) - BからEに使用するタイルです。
上記で、BからEに使用するタイルと書きましたが、Bタイルは左上を空白にしておく必要があります。
このため、編集前のままではBには使えず、CからEタイルに使用するタイルもあります。
Sketchy1だけサイズが仕様通りのサイズで、他が小さくなっています。
Sketchy2と3を結合し、1つのタイルセットにまとめましょう。
画像のサイズ調整と結合
PL_ImageConstructor をインストール
Windows用フリーソフトの「PL_ImageConstructor」を使用します。
www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/art/se488254.html
Zipファイルをダウンロードして解凍すれば、インストールは完了です。
起動しましょう。
余白追加
画像サイズを768 x 768に統一します。
- 「余白追加」のタブをクリック
- 右にある「形指定」をクリック
- 基準位置「左上」をクリック
- 横幅:768
- 高さ:768
- オフセット、X,Yとも0
- 透明の色:透明
- CMSH_Sketchy2_B_E.png
- CMSH_Sketchy3_B_E.png
をファイルリストにドロップします。
下にある大きなボタン「余白追加画像の作成開始」をクリック。
これで、タイルセットの最大サイズになります。
ファイルの連結
PL_ImageConstructor にて
「連結」のタブをクリック
横方向の接続する数:1
立て方向の接続する数:2
先程、余白を追加したファイルをファイルリストへドロップします。
下にある大きなボタン「連結画像の作成開始」をクリック。
CMSH_Sketchy2_B_E.png
CMSH_Sketchy3_B_E.png
連結されたファイルが完成します。
TKoolImageTileEditorで編集
上記の通りツールで表示される順序は、8x16に2分割された左部分が上、右部分が下に並びます。
ですので、8と9にまたがったタイルがあると非常に使いづらくなります。
また、最大16x16の256個までに収める必要があります。
これを意識して並べ替えましょう。
TKool Image Tile Editor のダウンロード(動作にはJavaが必要です)
下記から「TKoolImageTileEditor.zip」をダウンロードします。
github.com/jiro4989/TKoolImageTileEditor/releases
Java のダウンロード
java.com/ja/download/win10.jsp
TKoolImageTileEditor を起動し、
ファイル -> 開く
で、連結後のCMSH_Sketchy2_B_E.pngを開きます。
ファイルリストにCMSH_Sketchy2_B_E.pngが表示されるだけで、パネル操作変更には何も表示されません。
ファイル -> 新規プリセット
new.preset (使い捨てなので何でも良いですが)を保存。
サイズ:48
に変更し、「サイズから行列を設定」ボタンを押します。
OKボタンを押して、編集に進みます。
ファイル -> プリセットの編集
サイズ:48
「サイズから行列を指定」ボタンをクリック
ここで、8,9セルにまたがっていたり、右に空いている場所があるのに下に配置されているようなタイルを移動しましょう。
「並べ替え」ラジオボタンを押し、セルを移動させていきます。
注意点は3点です。
- 1から256のセルに収める。
- ツールでは1から8で分割され左側が上、9から右が下に表示される。
- Bタイルに入れたい場合、左上(1番)を空白にしておく。
使いやすくなるように並べ替えてください。
コツとしては、横並びにつながっている素材を先に左側に並べてしまうことです。
次に縦並びのものを並べ、最後に1つのタイルを隙間に入れる要領が効率的でしょう。
今回は下に3つ追加されたのを、余白に移動します。
トリミング
仕様に合わせてトリミングします。
ファイル -> 名前を付けて保存
test.png で保存
ファイル -> プリセットの編集
行:32から16へ変更
ファイル -> 保存
これで2ファイルを1つに統合し、仕様に合ったファイルの完成です。
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