書籍レビュー

「ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ―」感想 9/11

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「原因を探る - 調整作業」の部より

わかりやすいところで「この敵が強すぎる」とテストプレイヤーから指摘があった場合を例に書く。
イメージを具体的にするために少し設定を追加しよう。
強すぎると指摘があった敵は、ゲームの中盤に登場する倒さなければ先に進めない、いわゆる中ボス」だ。
名前は、暗黒剣士、略してBB。
このBBに「強すぎる」とテストプレイヤーから不満の声があがったとする。
ここで1番やってはいけないことは、BBの攻撃力や体力を安易に減らして弱くすることだ。
なぜならBBは中ボスである。
このあともゲームは続く。
BBを安易に弱くするということは、BB以降に登場するすべてのモンスターの強さを見直さなければならなくなる。
つまり、そこまでに行われたテストプレイのデータ、時間やコスト、その半分を捨てることになるわけだ。
では、どうするか?
まずは「強すぎる」と言ったテストプレイヤーがどんな戦術でBBを倒そうとし、なぜその思惑が外れたか。
本人にもう1度、目の前でやってもらう。
それが無理なら、その戦闘の記録をもらいそのテストプレイヤーの敗因を分析することだ。
敗因は実にさまざまだ。
もちろんBBの攻撃力や体力が高すぎることが原因の場合もある。
だが、たいていの場合、ゲームデザイナーは、プレイヤーがこうやればBBを倒せるという想定をしている。
BBが強すぎるとプレイヤーが感じたなら、その想定のどこかが間違っていた可能性が高い。

この想定との食い違いをアマチュア創作で調査をするのは、かなり難しいでしょう。
しかし、この後に挙げられる事例を参考にインタビューをすることはできそうです。
下記辺りを確認できれば、十分に対応できると思います。

  • レベルは?
  • 装備は?
  • 負けている状況(誰が最初に死ぬ?とか)
  • どんな戦法?

書かれていた事例から、簡易に列記します。

  • 事例1.想定装備より低い状態で戦っている。
    • 対処1.装備の値段を下げるか、中ボスまでの出現敵から得られる金を上げる。
  • 事例2.中ボスの攻撃技はプレイヤーキャラの体力が4割以上あればしのげると想定していたが、実際には1撃で体力の5割を奪っていた。
    • 対処2.中ボスの攻撃技をプレイヤーキャラのうちその時点で1番体力が残っているキャラを優先して狙うようにすればいい。
  • 事例3.敵の素早さを下げる補助的な魔法をかけることで、中ボスの攻撃技を無効化するという戦術をプレイヤーは使うと想定していたが、プレイヤーは地味な補助魔法に目もくれなかった。
    • 対処3.攻略のヒントを教えてくれる人を最寄の町に配置するだけでたいてい解決する。
  • 事例4.想定レベルより低い状態で戦っている。
  • 想定レベル前で覚える回復魔法を使えばなんとかなるはずだったのだが、想定よりかなり低いレベルで戦っている。
    • 対処4.前のエリアの敵を強化し、その分経験値(レベルアップに必要な点数)を増やす。
  • 裏技的対処
    • その中ボスに特効がある武器(中ボスキラー)を追加する。

この本はとても読みやすく、参考になる点が多いが、こうして引用してみるとやたらと長い。
読み上げソフトで読ませると、ラジオ番組を聞いている気分になると思います。
なので、自分なりに抜粋、まとめてみました。

この辺りの調整については、ムノクラにとってはこれから挑戦する部分になると思うので、念頭に置いておこうと思います。

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