RPGツクールMZではRPGツクールMVから pixi.js のバージョンが上がっており(MZ1.0.2:5.2.4 / MV1.6.2:4.5.4)、pixiの機能を利用した明かり関連のプラグインが使えなくなっているものが多い状況です。
初心に帰り、ピクチャとイベントコマンドで暗闇とライトを表現する方法をご紹介します。
この手法は、RPGツクールMVでも使用できます。
目次
サンプルプロジェクト
ピクチャの用意
下記のようなピクチャを用意します。
今回はデフォルトの解像度(816 x 624)に合わせて作成した画像です。
今回は原点を中心にして使用するので、大きめ(912x720:余裕を見て+96ずつ)に作っています。
原点が左上だとピッタリの大きさで、指定通りの位置に表示されますが、原点を中心にすると端数の問題で1ピクセル画面から隙間ができてしまうことがあります。
また、後述する応用によってはもっと大きな画像の方が良いかも知れません。
こちらの画像はC00(パブリックドメイン)としますので、ご自由にご利用ください。
コモンイベント作成
明かりのピクチャを原点を中心にします。
解像度の半分の値(408,312)を座標にするとちょうど真ん中に表示されます。
◆ピクチャの表示:#1, MNKR_Light, 中央 (408,312), (150%,150%), 255, 通常
◆画面の色調変更:(0,0,0,0), 60フレーム (ウェイト)
アイテム(スキル)の作成
コモンイベントを実行するアイテムを作成します。
暗闇にするイベント
画面の色調補正で真っ暗にします。
今回は動作の例なので、ライトをもらう時に暗くします。
◆アイテムの増減:ライト + 1
◆画面の色調変更:(-250,-250,-250,0), 60フレーム (ウェイト)
ライトの大きさ
コモンイベントで表示するピクチャの大きさは150%にしました。
準備した画像の視野に相当する大きさを最小限にしてあるので、拡大しています。
こうした方が、応用範囲が広いです。
また、後述する視野を簡便に拡大・縮小するために、原点を中心にしています。
ライトを小さくする
◆ピクチャの表示:#1, MNKR_Light, 中央 (408,312), (100%,100%), 255, 通常
このように、同じピクチャを150%から100%で表示することで、視野が減衰して見えます。
100%より小さくしすぎると、ピクチャが画面を覆いきれずに縁が見えてしまい、興ざめですのでご注意ください。
ライトを大きくする
◆ピクチャの表示:#1, MNKR_Light, 中央 (408,312), (400%,400%), 255, 通常
同じピクチャを400%で表示することで、減衰時の4倍の視野になります。
マップの注意点
マップの設定にスクロールタイプの設定があります。
「縦横ともループする」になっていると、問題は起こりませんが、一般的なマップは「ループしない」の設定になっています。
迷いの森
廃墟
このままマップの端に行くとピクチャが移動しきれなくなり、興ざめです。
これを避けるためには、マップに余白を追加します。
マップの余白追加
デフォルトの解像度の表示範囲をタイルの単位で数えると
横:8マス+1(プレイヤー)+8マス
縦:6マス+1(プレイヤー)+6マス
となっています。
よって、マップの左右に8マスずつ、上下に6マスずつ余白を追加すれば、解決します。
マップの幅と高さを設定します。
幅に16 (8x2) 、高さに12(6x2)を足した数字に変えます。
マップツリー(エディタの左下)で、マップ名を右クリックすると「シフト…」という項目があるので、それをクリックします。
オフセットの値に
X:8
Y:6
と入れます。
これで余白の追加は完了です。
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