プラグインでエラーメッセージが表示される場合の問題は、下記の記事が参考になります。
qiita.com/triacontane/items/2e227e5b5ce9503a2c30
しかし、エラーは出ないが、プラグインが正常に動作しないという問題に直面することがあります。
これらの多くは、複数のプラグインが干渉しあう「競合」と呼ばれる現象が原因の事が多いです。
今回は競合するという情報をいただいていた、下記プラグインの組み合わせで解決方法を探ります。
目次
動作確認1:単体で確認
MOG Flash Damage 単体で導入し、想定通りの動作になるか確認します。
想定通り、アニメーションのフラッシュ箇所(2箇所)でダメージを与えています。
動作確認2:プラグインを追加して
同プロジェクトに YEP Battle Engine Core を追加しての動作を確認します。
想定と異なった箇所は下記です。
- スキル発動時にアクターがダメージを受ける。
- 敵に3回ダメージを与える。
プラグイン同士が競合しているようです。
調査用のアプリケーション準備
FGS_TKMV(Windows用アプリケーション)のダウンロード
www5f.biglobe.ne.jp/~fuku-labo/library/etc/
ReadMe に従って、プロジェクト内に fgs_script フォルダと FGS_TKMV.exeをコピーします。
ツクールMVプロジェクトの Game.rpgproject ファイルのある場所に、同梱されている fgs_script フォルダと FGS_TKMV.exe をコピーすれば準備完了です。
プラグイン管理で2つのプラグインを下記の順に入れています。
- MOG_FlashDamage
- YEP_BattleEngineCore
RPGツクールMVを終了します。
FGS_TKMV.exe を起動し、「プラグインチェッカー」をクリックします。
「解析中です、お待ちください」と画面に出ます。
解析中の画面が出ている間、FGS_TKMVウィンドウをアクティブにして待ってください。
バックグラウンドでは解析が進まないようです。
解析が完了すると、プラグインとコアを含めたスクリプトの関係性が表示されます。
右上の「警告のみ」のチェックボックスをONにし、「テキスト」ボタンを押します。
「テキスト」表示されたものはコピーできます。
[!!]BattleManager.invokeAction
[コアスクリプト] rpg_managers.js(2533)
[追記] MOG_FlashDamage(182)
[上書] YEP_BattleEngineCore(3315)
[!!]BattleManager.startTurn
[コアスクリプト] rpg_managers.js(2410)
[追記] MOG_FlashDamage(192)
[上書] YEP_BattleEngineCore(3070)
[!!]Sprite_Actor.prototype.refreshMotion
[コアスクリプト] rpg_sprites.js(844)
[追記] MOG_FlashDamage(295)
[上書] YEP_BattleEngineCore(4409)
[!!]BattleManager.updateActionTargetList
[上書] YEP_BattleEngineCore(3435)
[上書] YEP_BattleEngineCore(3460)
MOG_FlashDamage の処理を YEP_BattleEngineCore が上書きしていそうな箇所が見られます。
動作確認3:プラグインの並び順を変えた場合
FGS_TKMV.exe を終了し、RPGツクールMVでプロジェクトを開きます。
プラグイン管理での並び順を、下記に変更します。
- YEP_BattleEngineCore
- MOG_FlashDamage
RPGツクールMVを終了し、 再度 FGS_TKMV.exe のプラグインチェッカーで警告テキストを確認します。
[!!]BattleManager.updateActionTargetList
[上書] YEP_BattleEngineCore(3435)
[上書] YEP_BattleEngineCore(3460)
警告文がかなり減りました。
実働でテストしてみたところ、想定と異なった箇所は下記です。
- スキル発動時にアクターがダメージを受ける。
敵へのダメージ回数は想定に戻りました。
動作確認4:設定を変更した場合
YEP_BattleEngineCore の設定を確認します。
YEP_BattleEngineCore のデフォルトで魔法アニメが51に指定されています。

ここでスキル使用者がフラッシュ対象になっているのが原因のようです。
アニメーション51を121にコピーして、フラッシュを削除します。
YEP_BattleEngineCore 魔法アニメを121に指定します。
動作確認したところ、想定通りに動作しました。
このようにエラーが出ない場合、プラグインの並び順を変更することで解決できるプラグインの競合があります。
並び順だけで解決できないケースもありますが、FGS_TKMVでの警告テキストが解決への1つの手がかりになると言えます。
フォーラム等で質問する時に、警告テキストを添えると、解決しやすくなるかも知れません。

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