この記事は下記記事の内容を理解している前提で記載しています。
未読の方は、一読してよりお読みください。
歩行キャラを倒れキャラにした時に消えてしまうのを防ぐために、歩行キャラ画像仕様の理解を深めよう
目次
歩行キャラ画像を詳細に指定すると出来ること
歩行キャラの画像は「4方向(下、左、右、上)×3パターン」で作成する仕様になっています。
通常のイベントコマンドでは、キャラの向きを変更・移動といった事ができます。
しかし、歩行中に使用されるパターンを固定して表示するコマンドはありません。
これは「移動ルートの設定」内の「スクリプト」で実現可能です。
応用で可能となる例が下記です。
- RPGツクールMZの倒れキャラを編集無しで、明確に指定して表示
- マップ中に最大12フレームの簡易なアニメーションを固定的に表示
キャラ画像スクリプトの仕様
スクリプトでは、キャラ画像の方向(_direction)とパターン(_pattern)とで指定されます。
パターンは2種類あり、 _pattern と _originalPattern に分かれます。
方向は、2,4,6,8で指定され、テンキーの配置と考えると覚えやすいでしょう。
パターンは左から0,1,2となっており、 _originalPattern はデフォルトで1になっているようです。
キャラと会話した後、歩行した後に停止すると、パターン1(キャラの並びの真ん中)になります。
RPGツクールMZの倒れキャラをスクリプトで指定
RPGツクールMZの倒れキャラはキャラクター生成機能を使って作れるものが3種類に増えました。
しかし、横に並べられてエクスポートされるので、ページ切り替えを使用して倒れキャラを指定するのが通常の使い方になってしまっています。
(これが縦に並んでくれていれば、編集せずに向きを変えるだけで済んだのですが…)
このためだけにページを分けるのが煩雑な場合、このスクリプトを使用すると簡単になります。
this._direction = 2; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
「移動ルートの設定」でのスクリプトは1行しか入らないので、改行していません。
_originalPattern を指定しないと、一瞬でパターンが1に戻ってしまうので、指定しています。
◆移動ルートの設定:このイベント (ウェイト)
: :◇左に移動
: :◇左に移動
: :◇左に移動
: :◇スクリプト:this._direction = 2; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
: :◇画像:chara-schema-02-2(2)
◆文章:なし, なし, ウィンドウ, 下
: :いてて
◆移動ルートの設定:このイベント (ウェイト)
: :◇画像:chara-schema-02-2(0)
キャラ画像を簡易なアニメーションとして表示(最大12フレーム)
下記のように設定すると、固定イベントが簡易なアニメーションとして利用できます。
◆移動ルートの設定:このイベント (繰り返す)
: :◇スクリプト:this._direction = 2; this._pattern = 0; this._originalPattern = 0;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 2; this._pattern = 1; this._originalPattern = 1;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 2; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 4; this._pattern = 0; this._originalPattern = 0;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 4; this._pattern = 1; this._originalPattern = 1;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 4; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 6; this._pattern = 0; this._originalPattern = 0;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 6; this._pattern = 1; this._originalPattern = 1;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 6; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 8; this._pattern = 0; this._originalPattern = 0;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 8; this._pattern = 1; this._originalPattern = 1;
: :◇ウェイト:60フレーム
: :◇スクリプト:this._direction = 8; this._pattern = 2; this._originalPattern = 2;
: :◇ウェイト:60フレーム
サンプルプロジェクト
下記からダウンロードしたデータを解凍し、新規プロジェクトに上書きして中を見てください。
謝辞
この記事は下記を参考にまとめました。
forum.tkool.jp/index.php?threads/989/
ツキミ氏に感謝申し上げます。
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