戦闘ステータスウィンドウに顔表示をするには YEP Battle Status Window が手軽です。
しかし、有料化され、Yanfly氏も引退してしまった今、別の方法をご紹介します。
FTKRシリーズの下記2つのプラグインを使用します。
- raw.githubusercontent.com/futokoro/RPGMaker/master/FTKR_CustomSimpleActorStatus.js
- raw.githubusercontent.com/futokoro/RPGMaker/master/FTKR_CSS_BattleStatus.js
制作者の情報が下記にあります。
github.com/futokoro/RPGMaker/blob/master/FTKR_CSS_BattleStatus.ja.md
しかし、この通りやっても示されている画面の形にするには、手順が足りませんでした。
ここでは、YEP Battle Status Window に可能なだけ近づける設定方法を説明し、パラメーターの使い方を理解していただきます。
プラグインの設定が上手く出来なかった方や、お忙しい方は下記にプラグインパラメーターをデフォルトに書き込んだものがダウンロードできます。
(MITに基づき改変配布しますが、最新版を使っても問題ないように、本家からダウンロードして、設定できるようになることをお勧めします。)
プラグイン管理で下記の順に並べてください。
FTKR_CustomSimpleActorStatus
FTKR_CSS_BattleStatus
github.com/munokura/FTKR-CSS-Battle-Status-like-YEP-Battle-Status-Window
まず、目標となる YEP Battle Status Window を入れただけの画面です。
目次
プラグインを入れ、プラグイン管理で並べる
必ず、下記の順に並べてください。
FTKR_CustomSimpleActorStatus
FTKR_CSS_BattleStatus
FTKR_CSS_BattleStatusの設定
設定の有効化をする
Enabled Custom Windowの設定を 1 に変えてください。アクターを横に並べる数を変更する
Number Max Colsの設定を変更します。
4人の場合は、4に設定してください。カーソル高さを変更する
github.com/futokoro/RPGMaker/blob/master/FTKR_CSS_BattleStatus.ja.md
Cursol Line Numberの設定を変更します。
ウィンドウサイズに合わせて 4 に設定してください。
製作者の情報ではここまでで、顔が並んでいる画面に出来るかのような進行になっています。
ここまでの設定を前提として、さらにレイアウト設定を変更する必要があります。
ここの使い方が理解できないと、このプラグインを使いこなすことはできません。
フォントサイズ設定
とりあえず、 FTKR_CSS_BattleStatus の FontSizeを 28 から 20 に変更します。
YEP Battle Status Window と合わせるためです。(好みで選んでください)
statusList 編集
今回、編集するのは statusList です。
まず、混乱しないように、statusListの中を全て消して、先に進みましょう。
顔画像を表示
1行目で顔画像を表示します。
下記になるように設定しましょう。
{"text":"face","value":"","x":"0","y":"8","width":"width"}
ここで、座標や式の情報を整理しておきます。
x,y座標は中学校の数学で習うx,y座標とは少し異なります。
コンピューター系一般では、画面の左上が0,0となり、右に行くとxが増え、下に行くとyが増えます。
ですので、これは指定項目の左上位置が指定の枠の中でどの場所に置かれるのかを指定する値になります。
widthはこのプラグインの中で使うことが出来る関数です。
自動的に処理中の枠の最大幅を取得します。
同様にheight(縦幅)も使用できます。
名前を表示
2行目で名前を表示します。
左にステートアイコンが表示できるように右に32ピクセルずらしておきます。
幅をwidth-32にしたのは、左を空けた分を差し引いておかないと、長い名前の時に隣まで飛び出してしまうからです。
{"text":"name","value":"","x":"32","y":"0","width":"width-32"}
ステートアイコンを表示
3行目でステートアイコンを表示します。
ここでは複数のステートを受けた時に飛び出さないように幅を32ピクセルに指定しています。
複数のステートを受けた時にはアイコンが入れ替わりで表示されます。
{"text":"state","value":"","x":"0","y":"0","width":"32"}
HPを表示
4行目でHPを表示します。
y座標を上から順に数字で指定しても良いのですが、1行が32ピクセルという前提で、下から64ピクセル上げる式(height-64)になっています。
height縦幅なのでそのまま使うと、枠の外側ピッタリの位置をしていしたことになります。
{"text":"hp","value":"","x":"0","y":"height-64","width":"width"}
MPを表示
5行目でMPを表示します。
y座標は上記のようにheight-32となっています。
幅は最大幅を半分にし、そこから1引いています。
この引く数が隣との隙間となります。
{"text":"mp","value":"","x":"0","y":"height-32","width":"width/2-1"}
TPを表示
6行目でTPを表示します。
幅をMPと同様に width/2-1 にします。
これはMPと揃えました。
x座標に width/2+1 を入れます。
これはMPで右に1ピクセル開けた分に更に1ピクセル追加するためです。
こうすることで、MPとTPの表示サイズが揃い、間に2ピクセル空けることになります。
{"text":"tp","value":"","x":"width/2+1","y":"height-32","width":"width/2-1"}
仕上がり確認
それでは戦闘画面を見てみましょう。
とりあえずは完成です。
レイヤー構造
ここで行数の仕様の情報の整理をします。
行数は上から下へ表示されていきます。
つまり一般的な画像編集ソフトのレイヤーとは逆で、下で指定されたものが上レイヤーに表示されます。
デフォルトステートアイコンを表示
ステータスが無い場合のアイコンが指定できないので、ステートがない場合のアイコンを表示する設定を追加します。
7行目でデフォルトステートアイコンを表示させます。
x,y座標が-2になっているのは、テキストと画像の表示処理が違うため、調整して位置を合わせるためです。
{"text":"text(%1)","value":"\\i[16]","x":"-2","y":"-2","width":"32"}
このままだと、ステートにかかってもデフォルトステートアイコンで上書きされてしまうので、表示順を入れ替えます。
7行目をドラッグし、2行目に移動します。
これで、完成です。
おまけ:フロントビューで敵の攻撃を顔画像にポップアップ
FTKR FV Actor Animation プラグインを下記の順に入れてください。
FTKR_CustomSimpleActorStatus
FTKR_CSS_BattleStatus
FTKR_FVActorAnimation
下記のような動作になります。
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