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「ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ―」感想 5/11

「先にあげた数々の面白さが100円玉を1個握っていれば味わえること」の部より

ゲームの中に100円ショップがある、いやいっそ、店は100円ショップしかないというゲームを想像してみよう。
普通のゲームなら、店のメニューにはさまざまな値段のアイテムが並んでいて、おおよそ値段と性能が比例している。
これが100円ショップだけで今までのアイテムをカバーするとなると、強引なセット販売やあえてデメリットを開示することで100円にそろえることになるだろう。
たとえば、こんな感じだ。

ちなみに例はデタラメだ。
・攻撃力20の剣(ただし100回に1度壊れる)
・攻撃力30の剣(ただし50回に1度壊れる)
・攻撃力50の剣A(ただし10回に1度壊れる)
・攻撃力50の剣B(10%の確率で装備者自身にダメージ)
・薬草(1ダースセット)
・雷の巻物A敵全体に「100ダメージ(2~4回使用可能。命中率75%)
・雷の巻物B敵全体に「100ダメージ(4~8回使用可能。命中率50%)
・移動の巻物(使い捨て)
・お楽しみ袋(右記のアイテム2個入り。返品不可)

今度は、こういう「帯に短しタスキに長し」的なアイテムだけでどんな戦術を組み立てればよいかを想像してみよう。
壊れることを想定して常に予備を持ち歩く。
敵の種類や数により武器を使いわける。
どんどん使い捨てる…等など。
この時点ですでにプレイヤーは、今までのゲームにない頭の使い方をしている。
つまり、このネタは新しい面白さがあるゲームになる可能性があるわけだ。
さらに、想像を膨らませていこう。
「帯に短しタスキに長し」的なアイテムがもう少し使いやすいアイテムにならないか?とプレイヤーが考えたとしよう。
そこで、たとえば「アイテム合成」というシステムを加えてみる。
つまり100円のアイテムを2つを組み合わせて200円を超える価値があるアイテムを作れる可能性をプレイヤーに提示する。
もちろん100円のアイテムを2つ使って、200円未満の価値しかないアイテムになるかもしれない。

感心しました。
ちょうど次回作にエンチャントを入れて欲しいという要望がプレイヤーから出ていたので、タイムリーに参考になりました。
そのまま採用はしないでしょうけど、アイディアはもっと現実からも引き出せると認識が高まりました。
日常生活からアイディアを引き出せるということは、ビジネスニュースでの流行りをチェックすれば応用できそうなものを拾えそうですね。

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