RPGツクールMVのアニメーションを新規に追加する方法を整理します。
公式の初心者講座には改変方法しか書いてありません。
ヘルプに書いてはあるのですが、自分には分かりづらく苦戦しました。
シンプルで具体的な設定方法をご紹介します。
RPGツクールMZ向けは別記事になります。
目次
前置き
この記事はアニメーションの画像を最低限に割り当てる方法のみをまとめています。
やってみれば分かりますが、その後にはSEやフラッシュの設定が必要ですし、アニメーションのセル毎にパーツの位置を変化させたり、拡大率を変更しないと単調なものになりがちです。
(公式の初心者講座には改変方法しか書いていないのは、この難易度を理解している為と予想されます。)
これらの設定が非常に大変なため、「デフォルト以外のアニメーションをまずは増やしたい」という方は、下記からデータベースを含めて配布されているアニメーションを入手することをお勧めします。
ファイル準備
まず、アニメーション素材を手に入れます。
素材はVX・VX-Aceと同じ規格 (一部XP) なので、流用が可能です。
(もちろん、自作されても構いません)
アニメーションパターン(img/animations)
素材規格|RPGツクールMV
主にバトル画面でエフェクトとして表示するアニメーション用の画像です。
セル1枚あたり192×192の画像を横方向に5枚並べたものを1ブロックとし、そのブロックを必要なだけ縦に長くしたものを1ファイルとします。
1ファイルには、最大で20ブロック(100セル)まで収められます。 ※使用する画像は前作(VX Ace)と同じサイズです。
tkool.jp/mv/course/04.html
今回は下記からアニメーション素材をお借りします。
エフェクトフリー素材2(ツクルミネンス) | 藤宮翔流のひきだし
game-hikidashi.com/game_tkolminence/effect/
87個のアニメーションがありますが、今回は「sylphWind.png」を使います。
このファイルを下記のフォルダへ入れてください。
Project\img\animations
セル数の確認とフレーム数の決定
最初に、素材の仕様からアニメーションのセル数を確認します。
「sylphWind.png」は高さが576ピクセルなので、3ブロック(15セル)の素材です。
RPGツクールMVを起動し、データベース>アニメーションへ進みます。
アニメーションの名前は好きにつけてください。
画像を「sylphWind.png」に指定します。
フレーム数を15に変更します。
フレーム数は素材のセル数に合わせる必要はありません。
セル数が多いほど再生に時間がかかります。
素材に対してセル数が少ないと、間を飛ばすことになるので、カクカクになるケースもあると思います。
#001フレームの設定
フレーム数を増やしたら、#001のフレームが選択されています。
また、その下にあるパターンパレットには、「sylphWind.png」のセルが並んでいて、1番のセルが選択されています。
次に画面のフレームビュー(ターゲットが表示されている辺り)を「ダブルクリック」か「右クリック>新規」でセルを配置します。
フレームの位置はマウスのドラッグでも、カーソルキーでも移動できます。
カーソルキーではグリッドに合わせて移動します。
フレームビューの右下に中心座標が表示されています。
0,0が中心で左・上に行くとマイナス、右・下に行くとプラスの数値になります。
今回は(0,0)に合わせてみましょう。

最後のフレームの設定
次は最後のフレーム#015を選択し、最後のセルを指定します。
最初のフレームと同様に、フレームビューにセルを配置し、(0,0)へ移動します。
間のフレームを補完で自動作成する
「補完…」ボタンを押します。
フレームはデフォルトで全部が指定されているので、セルを1から15に設定します。
OKを押すと、全部のフレームに各セルが設定されています。
「再生」ボタンを押して、どのようになるのか見てみましょう。
まとめて大きさを変更する
意外と小さいので、大きさを200%に変更してみましょう。
「一括設定」ボタンを押します。
フレーム:1~15
セル:1~15
拡大率:チェックをオンにし、200%と入力
「OK」ボタンを押します。
再生してみると、まずまずの大きさになったと思います。
「SEとフラッシュのタイミング」の設定
こちらは、特に操作が難しいことは無かったですが、どこでフラッシュさせたりSEを鳴らすのかをイメージ通りにするのは経験で学ぶしか無いと思います。
今回は、デフォルトの「0092 風/単体2」からコピーしてきて済ませます。
それっぽくなりました。

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